Windows2008でメールサーバを構築したい(2)

今回はXmailのインストール・設定です。
必要なファイルは以下から取得しました。

カッコ内はバージョンです。
Xmail http://www.xmailserver.org/(1.27)
XmailCFG http://www.xmailserver.jp/download/(2.38a)


それぞれダウンロードしたファイルは、

というサイズになっています。
さてインストールなのですが、XmailもXmailCFGもZIPを解凍し、適切な場所に置くことから始めます。
Xmailがメールサーバの本体です。好きなところに置きましょう。
XmailCFGがXmailの設定を行うためのツールで、PerlCGIが実行できるWEBサイトで動作するように設計されています。
よってIISで仮想ディレクトリを作成し、前回のようにPerlCGIが実行できるように設定しておけばOKです。
そして、XmailCFGがおかれたサイトにアクセスすると以下のような画面が表示されます。


この最初のページを読み進めていくと、途中に以下のような説明があります。

これに従ってセットアップを行えば、めでたくメールサーバ構築完了となります。


1.〜10.まで手順が書かれていますが、1.〜3.は終了していますので、4.のCGIスクリプトの修正が最初のタスクです。
XmailCFGを配置したフォルダのsetupにupdate.batがあるのでダブルクリックして終了です。

私の環境では、上のようになりました。

5.のディレクトリのアクセス設定は飛ばします。
6.も飛ばします。
7.を行っていこうと思った矢先、以下のような画面になってしまいました。

jcode.plが悪そうなのですが、理由が全くつかめません。「jcode.pl XmailCFG」で検索実行するとjcode.plを最新にするという情報がありました。
しかし、会社のプロキシのせいもあってか、なかなか最新といわれるjcode.plがダウンロードできませんでした。
一応サイトを書いておきます ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/IIJ/dist/utashiro/perl/


ぱそこぞう様のページ http://pasokozou.blogspot.com/2010/10/xmailcfg-on-iis75.html
で同じエラーに遭遇しているのを発見し、jacode.plをjcode.plにリネームし利用することで回避できました。
jacode.pl http://search.cpan.org/dist/jacode/jacode.pl


さて、基本セットアップでは、XmailCFG環境設定、レジストリの登録、サービスの登録、基本セキュリティ、SMTPリレー許可、
Xmail環境設定と行っていくのですが、スクリーンショットを添付しておきます。


まずはXmailCFG環境設定です。Xmailのインストールフォルダ/実行ファイル名やMailRootフォルダを間違わなければ
動作に問題はないと思います。ポストマスターのメールアドレスは、ちゃんと運用する場合は到達可能なアドレスを
設定することをお勧めします。(以下では、かなり適当なmaster@local.jpとかにしていますので真似しないように。。。)

次にレジストリの登録ですが、64ビットマシンなので、登録先のレジストリキーを64のほうに。
Xmail起動時のオプションは、標準環境での推奨を指定しておきました。(-Cl -Mr 24 -Pl -Ql -Sl)

サービスの登録ですが、ボタンを押下するだけです。

しかし、以下のようになった場合はうまく登録されていない可能性がありますので、サーバ側のイベントログを見てみます。

以下のようなエラーが報告されているのが分かります。


"G:\xmail-1.27\LIBEAY32.dll" のアクティブ化コンテキストの生成に失敗しました。 従属アセンブリ
Microsoft.VC90.CRT,processorArchitecture="x86",publicKeyToken="1fc8b3b9a1e18e3b",type="win32",version="9.0.21022.8"
が見つかりませんでした。 詳細な診断を行うには sxstrace.exe を実行してください。

どうやら、VC++の再配布用ランタイムが必要なようです。ここでの注意点は、イベントログにあるようにx86用のものを
ダウンロード&インストールすることです。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=ba9257ca-337f-4b40-8c14-157cfdffee4e&displayLang=ja


インストール後に再度サービスの登録を実行すると、以下のように成功したことが分かります。

次に基本セキュリティですが、今回はデフォルトのままです。このままインターネットに公開しないように。

SMTPリレー許可設定です。今回はデフォルトのままです。しつこいですが、このままインターネットに公開しないでください。

最後にXmail環境設定です。今回はデフォルトのままです。この設定はメールクライアントでテスト実行したあとに
好きなドメインなどを設定するのが良いでしょう。

あとは、ドメインの管理とユーザの管理を行えば、メールクライアントでメールの送受信が行えます。
ドメインは、デフォルトでxmailserver.testという名前のドメインが登録されています。
これをそのまま利用して、接続テストを行うことにします。
xmailserver.testに対して、ユーザtestとhogeの2名を追加します。
Windows2008サーバのポートを開く設定を行います。POP3(110)とSMTP(25)を空けました。
後は使いなれたメールクライアントで接続設定を行えばメールの送受信が試せます。


ここまでは以前作業したことがあったのですが、jcode.plやCのランタイムの問題などあったかどうか記憶にありませんでした。
ちなみに、以前とは3年くらい前のことです。記憶力が年々弱くなってます。。。
やはり作業手順は残しておくべきですね。。。。
以前行わなかった作業として、K4(ブラウザベースのメールクライアント)のセットアップまでしたいと思います。