Windows環境のRedmineにて、RedmineのユーザとSubversionのユーザを同期して使用したい(2)

先週の日記(id:sikakura:20101126)からの続きで、Apacheをソースからビルドしてみたいと思います。
BITNAMIのRedmine Stackに含まれるApacheが、2.2.17でしたので、
(http://www.meisei-u.ac.jp/mirror/apache/dist//httpd/httpd-2.2.17-win32-src.zip)をダウンロードすることにします。

ビルドですが、手元のマシンに入っているのがVisual Studio 2005ですので、これで進めたいと思います。
Apache自体のビルドですが、Visual C++ 6.0 でも可能なのですが、後でビルドする予定のMySQL5.0.83は
対応していない(?)ようですので、ご注意ください。最終的にはApacheの静的ライブラリ(複数lib)と
MySQLの静的ライブラリ(mysqlclient.lib)を使用してmod_authz_mysqlをビルドするので、コンパイラのバージョンは
同一にしておいた方がよいと思いました。

Apacheコンパイル手順ですが、必要なことはApacheのホームページから入手できます。
http://httpd.apache.org/docs/2.2/platform/win_compiling.html
を見ると、


Updated Microsoft Windows Platform SDK, February 2003 or later.
とありますので、「Visual C++ 2005 Express Edition と Microsoft Platform SDK を一緒に使う」に記載されている通りにWindows Platform SDKをダウンロード&インストールしました。

さて、準備が整いましたので、ビルドを行います。
ビルドはApacheのソースを解凍したTOPディレクトリにて、


nmake /f Makefile.win _apacher
でOKです。
環境に問題がなければ、Releaseフォルダの中に沢山のオブジェクトと一緒に、目的の静的ライブラリが生成されています。
今回必要となるファイルは、

  • 各種ヘッダーファイル(*.h)
  • libhttpd.lib
  • libapr-1.lib
  • libaprutil-1.lib

となります。ビルドが終了したらこれらのファイルがあるかどうか確認しましょう。


今回の手順を以下にまとめておきます。

  1. Visual Studio 2005(ExpressEditionでも可能らしいですね)とWindows Platform SDKをインストール
  2. Apacheのソースをダウンロードし、解凍する
  3. Microsoft Visual Studio 2005 > Visual Studio Tools > Visual Studio 2005 コマンドプロンプトを起動する
  4. 上で起動したコマンドプロンプトから、Platform SDKのSetEnv.batを実行する
  5. コマンドプロンプトにて、手順の2番目で解凍したApacheソースのルートディレクトリに移動する
  6. コマンドプロンプトにて、nmake /f Makefile.win _apacherを実行する
  7. 結果を確認する

次回はMySQLコンパイルに挑戦したいと思います。