Windows環境のRedmineにて、RedmineのユーザとSubversionのユーザを同期して使用したい(3)
先週の日記(id:sikakura:20101126)からの続きで、今度はMySQLをソースからビルドしてみたいと思います。
BITNAMIのRedmine Stackに含まれるMySQLが、5.0.83でしたので、
(http://downloads.mysql.com/archives/mysql-5.0/mysql-5.0.83.zip)をダウンロードすることにします。
ビルド環境ですが、前回と同様に、
- Microsoft Visual Studio 2005
- Windows Server 2003 SP1 Platform SDK
が入っていることが前提です。
今回はこれらに加えてCmakeが必要になります。
Cmake(http://www.cmake.org/files/v2.8/cmake-2.8.3-win32-x86.exe)
Cmakeのインストールは難しくないので、ここでは省略します。
※以下の作業の中で、Cmakeにパスが通っていることが前提ですので気をつけてください。
さて、準備が整いましたので、ビルドを行います。
ビルドはMySQLのソースを解凍したTOPディレクトリにて、
とタイプして実行した後、
C:\mysql-5.0.83>win\configure.js
を実行します。
C:\mysql-5.0.83>win\build-vs8.bat
実際の画面は以下の通りです。
上のように特にエラーがでなければ、MySQLのソースのTOPディレクトリにMySql.slnが出来ています。
ダブルクリックしてソリューションを開きます。
変更する箇所は以下の2点だけです。
- アクティブな構成をDebugからReleaseに変更
- 構成プロパティ>C/C++>コード生成で、ランタイムライブラリをマルチスレッド(/MT)に変更
ほぼ構成を変更せずに、ビルドが通ります。
私の環境では2〜3分でビルドが終了しました。
今回欲しかった静的ライブラリは、mysqlclient.libです。
Cドライブ直下に解凍すると、C:\mysql-5.0.83\libmysql\releaseにあります。
今回の手順を以下にまとめておきます。
- Visual Studio 2005(ExpressEditionでも可能らしいですね)とWindows Platform SDKをインストール
- Cmakeをインストール
- MySQLのソースをダウンロードし、解凍する
- Microsoft Visual Studio 2005 > Visual Studio Tools > Visual Studio 2005 コマンドプロンプトを起動する
- 上で起動したコマンドプロンプトから、Platform SDKのSetEnv.batを実行する
- 上で起動したコマンドプロンプトから、Cmakeが実行できるようにPathを通す
- コマンドプロンプトにて、手順の3番目で解凍したMySQLソースのルートディレクトリに移動する
- コマンドプロンプトにて、win\configure.jsを実行する
- コマンドプロンプトにて、win\build-vs8.batを実行する
- MySQLソースのルートディレクトリ直下にできたMySql.slnをダブルクリックしてVisualStudioを起動する
- 構成プロパティ>C/C++>コード生成で、ランタイムライブラリをマルチスレッド(/MT)に変更
- ビルドを実行する
- 結果を確認する
さて、これでApacheとMySQLのヘッダーやライブラリがそろいました。
明日はmod_authn_mysqlをコンパイルしてみることにします。