vSphere4のData Recoveryでバックアップを取得したい(1)

昨日のエントリー(id:sikakura:20100908)でVMware vSphere CLIを使用し、お手軽にバックアップを取得する方法について
検証しました。その後、担当者と連絡が取れてData Recoveryが使用できることになったので、使用してみました。
Data Recoveryはどうやらメディア提供されていないようなので、WEBからダウンロードします。
URL(http://downloads.vmware.com/d/info/datacenter_downloads/vmware_vsphere_4/4#product_downloads

ISO形式で提供されるので、適当な仮想ドライブでマウントすると以下のような構成になっています。

インストールは、上のディレクトリのVMwareDataRecovery-ovf-i386の中にあるVMwareDataRecovery_OVF10.ovfを
vCenterのOVFテンプレートのデプロイ機能を用いて行います。


迷うような場面はなかったので途中は省略しますが、デプロイが終了すると、バックアップ専用のゲストOSが出来上がります。

起動する前に、ディスクリソースを追加しておきます。これはあとでバックアップを格納する領域に指定します。

上の例だとハードディスク1がVmware Data Recovery自身が動作するための領域で、ハードディスク2〜4が
バックアップに使用するための領域です。
さて、起動してみると、CentOSであることが分かります。

起動後、管理者でログオンできるのですがユーザIDとパスワードの初期値が以下のようになっています。

  • root
  • vmw@re

ですが、ここで30分くらいログインできなくて悩みました。デフォルトでUSキーボードになっているので、
@の入力はShift+2に割り当てられていることに全然気づきませんでした。
まあ、ログインしなくてもいい気がしますけど。

この画面では、Configure NetworkとSet Timezoneを設定します。特に難しい点はありませんでした。
今度はvCenter(もしくはvSphere Client)側に、プラグインを導入します。これもセットアップをたたくだけなので簡単です。
先ほどのISOファイルの中にVMwareDataRecoveryPlugin.msiというファイルがありますので、ダブルクリックします。

上のようなセットアップが起動してきますが、基本的に次へ次へという感じでセットアップは簡単に終わります。
セットアップが終了しましたら、vCenter(もしくはvSphere Client)を再起動します。
ソリューションおよびアプリケーションの部分にVmware Data Recoveryが追加されていますので、選択すると以下のような画面になります。

接続をクリックするとvCenter側の管理者パスワードを聞いてきます(パスワードは保存されますので、初回だけです)

つぎに、バックアップを格納する領域を選択します。これはゲストOSとしてのVmwareDataRecoveryに設定された仮想ディスクを指定するか
ネットワーク上の共有ディレクトリを指定するかのどちらかになるようです。

起動させるまえに、バックアップ用の仮想ディスクを追加していれば、上のようにバックアップターゲットに表示されます。
選択してフォーマットを行います。
フォーマットが終了すると、このターゲット指定してバックアップジョブを組み込むことが可能になります。
バックアップジョブの設定はウィザード形式なのですが、リテンションポリシーが分かりづらかったです。(まだ正確に理解できていない。。。)
ちょっと長くなりますが、スクリーンショットを添付しておきます。





リテンションポリシーについて、マニュアルには以下のように記載がありました。

表 1-3. バックアップのタイプを決定する基準

バックアップのタイプ 基準
週単位 金曜日の午後 10 時のあとの最初のバックアップ
月単位 月の最終日の午後 10 時のあとの最初のバックアップ
四半期単位 3 月、6 月、9 月、12 月の最終日の午後 10 時のあとの最初のバックアップ
年単位 12 月 31 日の午後 10 時のあとの最初のバックアップ

実際にスケジュールして、詳しい挙動が分かったらレポートしたいと思います。

今回スケジュールしたのは、

  • 保持する最新バックアップの数:4
  • 保持する古いバックアップ:週単位3,月単位1,他0

と設定してみました。